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【ヘキサゴン、トルクス編】バイク整備に使う工具を初心者にもわかりやすく解説

工具

【ヘキサゴン】【トルクス】と聞いてなんとなくイメージがつく方もいらっしゃるかと思います。

呼び方に親しみが無い方も多いかと思います。

・ヘキサゴンレンチ(六角レンチ

・トルクスレンチ(ヘックスローブ)

という工具です。

ヘキサゴンレンチは、六角穴があるボルトを締めたり緩めたりする工具。

トルクスレンチは、基本的に星型の穴が空いてあるボルトを締めたり緩めたりする工具。
(星型のボルトもあったり形は様々ですが、バイクでは星型の穴があるボルトを使うことがほとんどです)

  • よく使う工具なのかわからない
  • 種類とサイズが多くて何が必要かわからない
  • トルクスなんて自分のバイクは無い

圧倒的にヘキサゴンレンチの方が使用頻度は多いですが、トルクスレンチも一緒に必要になる場合もあります。(車種によっては全く使われていな車種もあると思います)

ですのでトルクスに関しては必要な方だけでいいかと思います。

おすすめは、

・ヘキサゴンレンチ L型ハンドル セット品

・ヘキサゴン ソケットタイプ 4、5、6、8
(もちろんセット品であればそれ以外のサイズもありますが、これ以外のサイズは使う頻度が少ない)

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これがあれば大体のバイク整備は可能になります。

足りない時はその時に買い足すようにしましょう。

このサイズだけあれば大丈夫という訳ではありません。

サイズや種類はあればあるだけ整備の幅は広がるのが工具です。

工具選びに沼らないように注意しましょう。

ヘキサゴンレンチ(六角レンチ)とは六角穴付ボルトに使う工具

六角穴付きボルトを緩めてり締めたりする工具。

呼び方がいくつかあります。

  • ヘキサゴン
  • 六角
  • ヘックス

呼び方はメーカーや人によって違いうのが少し難点ですね。

この記事ではヘキサゴンレンチと呼びます。

なぜヘキサゴンと呼ぶのかは、六角形の穴があることからそう呼ばれているそうです。

そのままの意味ですね。日本語でも六角ボルトですもんね。

六角付ボルトにもいろいろな呼び方がありますが、それは【ネジ、ボルト編】にて解説します。

メリット

  • 狭い場所に使える
  • 力(トルク)が掛けやすい
  • ボルトが潰れる(ナメる)確率減少

ヘキサゴンレンチを使用するメリットとして、ボルトの頭が小さくできるので、狭い場所のボルトとしてよく使われています。

また、工具とボルトの接触する面が大きいので小さい力でトルク(力)をボルトにかけれます。

プラスネジと比べるとかなり潰れる(ナメる)確率が減ります。

トルクスレンチ(ヘックスローブ)とは星型穴付ボルトに使う工具

頭に星型のボルト穴があるボルトと星型のボルトになっているボルトを緩めたり締めたりする工具。

引用元:株式会社カネコ公式特殊ネジ・リベット製造.com

呼び方が2種類

  • トルクス
  • ヘックスローブ(ヘクスローブ)

トルクスの名前が2つある理由は、トルクスはアメリカの会社が開発し商標登録がされている物を【トルクス】それ以外の物を【ヘックスローブ(ヘクスローブ)】といいます。

細かい話は無しで、一般的にはトルクスレンチと呼びます。

トルクスボルトにもいろいろな呼び方がありますが、それは【ネジ、ボルト編】にて解説します。

メリット

  • ボルトの中心に力(トルク)が掛けられる
  • 工具がボルトから離れにくい
  • 耐久性がある

ヘキサゴンレンチを使用するメリットとして、他のボルト類は全部直線で繋がれているので接触面が点に近面になりますがヘキサゴンは曲線で繋がれているので完全に面での接触になります。

そのため、ボルト中心により力(トルク)をかけることができます。

また、その理由から工具とボルトとの接触面が大きいので離れにくという現象も起きます。

工具がピッタリにハマるので無駄な力が他にかからず摩耗も少ないので更に耐久性が上がります。

ヘキサゴンレンチの6種類と基本サイズ

種類としては6種類。

  • L型レンチ
  • L型レンチ ボールポイント
  • ソケットタイプ
  • T型ハンドル
  • ドライバータイプ
  • 折りたたみ(マルチツール)

L型レンチ

1番スタンダードなタイプのレンチです。

短い方の持ち手を使い早回し、長い方の持ち手を使い締めるというように使います。

狭い場所、細かな手元作業に良い工具。

短い方と長い方の先が六角になっています。

引用元:株式会社ベッセル公式HP

単品ではあまり売ってない工具です。

購入する時はセットで購入しましょう。

セットに含まれていない大きいサイズは、このL型レンチでは締めたり緩めたりは硬くて出来ません。

その場合はソケットタイプを購入しましょう。

L型レンチ ボールポイント

L型レンチで長い方の先がボール状になっている工具。

使い方の基本は同じで短い方の持ち手を使い早回し、長い方の持ち手を使い締めるというように使います。

しかし、長い方の先がボール状になっているので少々斜めからでもボルトを緩めることが出来ます

ゲン
ゲン

硬く締まっているボルトは基本使ってはいけないよ。

ボルト穴が潰れて(ナメて)しまうからね!

こちらも単品ではあまり売っていない工具です。

購入する場合はセットで購入をしましょう。

ソケットタイプ

ソケットハンドルにセットして使う工具。

バイク整備にはこのソケットタイプをよく使います。

力をかけての作業が出来て、早回しも得意とします。

また、スピナハンドルを使えば更に硬いボルトを緩めたり締めたり出来ます。
(スピナハンドルがわからない方は【ソケットレンチ編】をご覧下さい。)

セット品でも構いませんが、よく使うサイズは4、5、6、8です。

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それだけでもいいので購入しましょう。

棒部分が長いタイプなどもあります。

T型ハンドル

持ち手がT字になった六角レンチ。

グリップが握りやすく、回す力がかけやすいことが特徴です。

ソケットと同じですが、力をかけての作業が出来て、早回しも得意とします。

引用元:株式会社ベッセル公式HP

ソケット編でも紹介しているタイプのT型ハンドルであればソケットを使う事が出来るので、わざわざサイズ違いのT型ハンドルを購入する必要はありません。

ドライバータイプ

一般的なドライバーと同じ形状の六角レンチ。
(ドライバー編の記事も一度ご覧下さい。)

グリップで握りやすく、回しやすいことが特徴です。

しかし、ソケットタイプに比べれば力は掛けにくいです。

引用元:株式会社ベッセル公式HP

このタイプも基本購入する必要はありません

ドライバータイプなので場所を取りますし、非常にコスパが悪いです。

折りたたみ(マルチツール)

携帯式の六角レンチ。

複数のサイズを収納しているため、車載工具としては便利です

収納されているので場所は取りませんが、作業は一番しにくいです。

引用元:株式会社ベッセル公式HP

出先以外で整備をする環境には必要ありません。

ヘキサゴンレンチのサイズ

細かいサイズ表はネジ、ボルト説明の記事で解説します。


よく使うサイズのみを下記表にしました。

呼びサイズボルトナット
M4M6
M5M8
M6M10
M8M12
M10M16
株式会社ベッセルHPより参考

サイズの数が大きくなるにつれてヘキサゴンレンチの六角サイズも大きくなるイメージです。

ゲン
ゲン

サイズを覚える必要はないけど、呼びサイズは覚えるといいよ!

トルクスボルト穴の3種類、レンチの2種類と基本サイズ

ボルト穴の種類が3種類

  • T型トルクス
  • T型トルクス ピン付き
  • E型トルクス

T型トルクスは穴付ボルト。凹の方。

T型トルクス ピン付きは穴付ボルト。凹で真ん中にピンが付いている。

ゲン
ゲン

T型トルクスピン付きは、

イタズラ防止やいじり止め防止のため作られたんだよ。

穴の中心にピンがあるのでドライバーなどで無理矢理回したりするのを防止してるわけ!

E型トルクスは星型ボルト。凸の方。

↓T型トルクスボルト

引用元:株式会社カネコ公式特殊ネジ・リベット製造.com

↓T型トルクスピン付きボルト

引用元:株式会社ベッセル公式HP

↓E型トルクスボルト

引用元:TONE株式会社公式HP
ゲン
ゲン

E型トルクスはバイクではあまり見たことないなぁ。

kawasaki車で使っているのは見たことあるよ!


トルクスレンチの種類は4種類。

  • L型レンチ
  • ソケットタイプ
  • T型ハンドル
  • ドライバータイプ

L型レンチ

ヘキサゴンレンチと同じで、1番スタンダードなタイプのレンチです。

短い方の持ち手を使い早回し、長い方の持ち手を使い締めるというように使います。

狭い場所、細かな手元作業に良い工具。

短い方と長い方の先が星型になっています。

ソケットタイプ

ヘキサゴンレンチと同じで、ソケットハンドルにセットして使う工具。

バイク整備にはこのソケットタイプをよく使います。

力をかけての作業が出来て、早回しも得意とします。

また、スピナハンドルを使えば更に硬いボルトを緩めたり締めたり出来ます。
(スピナハンドルがわからない方は【ソケットレンチ編】をご覧下さい。)

T型ハンドル

ヘキサゴンレンチと同じで、持ち手がT字になったトルクスレンチ。

グリップが握りやすく、回す力がかけやすいことが特徴です

ソケットと同じですが、力をかけての作業が出来て、早回しも得意とします。

ドライバー

ヘキサゴンレンチと同じで、一般的なドライバーと同じ形状のトルクスレンチ。
(ドライバー編の記事も一度ご覧下さい。)

グリップで握りやすく、回しやすいことが特徴です。

しかし、ソケットタイプに比べれば力は掛けにくいです

トルクスレンチのサイズ

細かいサイズ表はネジ、ボルト説明の記事で解説します。

トルクスT型の一部サイズのみの表です。

呼びサイズ最大幅最小幅
T102.7201.956
T153.2602.337
T203.8402.756
T254.4003.150
T274.9603.546
株式会社ベッセルHPより参考

トルクスE型の一部のみを表にしました。

呼びサイズ最大幅最小幅
E7.475.35
E109.376.87
E1211.127.97
E1412.859.27
E1614.7110.58
E1816.6412.01
株式会社ベッセルHPより参考
ゲン
ゲン

トルクスは見た目で工具を当てがってサイズを見ればいいので覚える必要はないよ!

元バイク整備士のゲンがおすすめ ヘキサゴン、トルクス工具

ヘキサゴン工具のおすすめ

  • L型レンチボールポイントのセット品
  • ケットタイプのサイズが4、5、6、8

L型レンチボールポイントのおすすめ理由は、

これさえあれば大体は対応出来ます。

セット品以外のサイズが必要になればソケットタイプを購入するのをおすすめします。

理由は、セット品より大きいサイズであればL型レンチではまず緩まない、締めれないからです。

大きいという事はそのボルトに大きい力(トルク)が掛かっているのでL型レンチでは太刀打ち出来ません。

ソケットタイプのサイズ4、5、6、8おすすめ理由は、

このサイズが1番バイク整備で使われるサイズでブレーキ周りのボルトなどによく見られます。

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ブレーキ周りはボルトに力(トルク)が大きく掛けられていたり、ボルトを規定の力(トルク)で締めないと危険な為です。

写真のようにヘキサゴンボルトがよく使われています。

規定の力(トルク)で締める方法では一般的にはトルクレンチを使うので、その場合はソケットタイプが必要になります。

サイズ8以上のサイズが必要な場面もありますが、その場合はその都度購入をした方が良いです。

トルクス工具のおすすめ

  • L型レンチのセット品

ヘキサゴンレンチと全く同じ理由ですが、

トルクスは使う事が少ないので必要な場面になれば購入すればいいです。

いろいろな車両に対応する必要があればとりあえずL型レンチのセット品があれば問題ありません。

所有するバイクでよく使っているのであればそのサイズのみ購入するのもいいでしょう。

その場合はソケットタイプの指定サイズを購入する事をおすすめします。

このサイズしか使わないのであればソケットタイプの方が便利。

ヘキサゴン、トルクスのまとめ

ヘキサゴンレンチは、六角穴付ボルトを締めたり緩めたりする工具。

呼び方がメーカーや人によっていろいろあってあります。

  • ヘキサゴン
  • 六角
  • ヘックス

ヘキサゴンの名前の由来は、単純に六角形の穴があるから。

ヘキサゴンボルトのメリット

  • 狭い場所に使える
  • 力(トルク)が掛けやすい
  • ボルトが潰れる(ナメる)確率減少

トルクスレンチは、ボルトに星型の穴があるボルトとボルト頭が星型になっているボルトを締めたり緩めたりする工具。

呼び方が2種類で、

  • トルクス
  • ヘックスローブ(ヘクスローブ)

商標登録されている物をトルクス。

商標登録されていない物をヘックスローブ(ヘクスローブ)。

引用元:株式会社カネコ公式特殊ネジ・リベット製造.com

トルクスボルトのメリット

  • ボルトの中心に力(トルク)が掛けられる
  • 工具がボルトから離れにくい
  • 耐久性がある

ヘキサゴンレンチの種類は6種類。

  • L型レンチ
  • L型レンチ ボールポイント おすすめ
  • ソケットタイプ おすすめ
  • T型ハンドル
  • ドライバータイプ
  • 折りたたみ(マルチツール)

ヘキサゴンレンチでよく使うサイズは下記表。

呼びサイズボルトナット
M4M6
M5M8
M6M10
M8M12
M10M16
株式会社ベッセルHPより参考

トルクスボルトには3種類。

  • T型トルクス
  • T型トルクス ピン付き
  • E型トルクス

T型トルクスは、星型の穴があるボルト。

T型トルクスピン付きは、星型穴の真ん中にピンがあるボルト。
(イタズラ防止、いじり防止の為にある。)

E型トルクスは、ボルト頭が星型になっているボルト。

トルクスレンチの種類は4種類。

  • L型レンチ
  • ソケットタイプ
  • T型ハンドル
  • ドライバータイプ

トルクスレンチのサイズは、

見た目で工具を当てがってサイズを見ればいいので覚える必要はありません。


ヘキサゴンレンチのおすすめ工具。

  • L型レンチボールポイントのセット品
  • ソケットタイプのサイズが4、5、6、8

L型レンチボールポイントは、これさえあれば大体は対応出来ます。

ソケットタイプのサイズ4、5、6、8は、このサイズが1番バイク整備で使われるサイズでブレーキ周りのボルトなどによく見られます

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規定の力(トルク)で締める方法では一般的にはトルクレンチを使うので、その場合はソケットタイプが必要になります。


トルクスレンチのおすすめ工具。

  • L型レンチのセット品

ヘキサゴンレンチと全く同じ理由ですが、

トルクスは使う事が少ないので必要な場面になれば購入すればいいです。

所有するバイク次第で揃えましょう。

ヘキサゴン、トルクス編の勉強は終了となります。

ゲン
ゲン

ありがとうございました〜!


他にも工具の記事あります。

ぜひご覧下さい。

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