バイクや車を乗っていればバッテリー上がりを体験した事がない方は少ないでしょう。
それぐらいに重要で主要な部品の1つです。
特に最近のバイクはインジェクション車で電源が必要な場合が多いのでバッテリーが上がってしまったら押しがけで始動は出来ないようです。
キャブレター車でも押しがけでエンジンを始動する事は出来ますが電圧不足でいつも通りの走りにはなりません。(普通に走行出来ますが、信号待ちなどでヒヤヒヤ)
バッテリーの寿命で上がっていたら点火系の電圧が安定していないのでトルク感や走行に異常が出ます。
そうならない為にもバッテリーを理解して予防していく事が大事です。
このようにいろいろな意見や疑問があります。
私自身もバッテリーの値段差に驚きましたし、種類が多く悩んでしまいます。
格安バッテリーを使った経験はありますが、当たり外れが多く結構面倒です。
結論は、
結局はバッテリーに対しての意識や失敗からの経験でそれぞれの意見や考えが違うので正解はありません。
ですが、バッテリーの知識を得て自分自身の考えを持つ事が大事になります。
この記事はそんな基礎知識からバッテリー上がりの対応などいろいろな事を共有して皆さんがバイクライフを楽しめれば幸いです。
結局はどのバッテリーが良いのかが知りたい方は、元バイク整備士のゲンがおすすめするバッテリーをお使い下さい。
※サイズはそれぞれの車両で違うのでご注意下さい。
バッテリーの基本構造
バッテリーは、エンジン停止時などに充電装置が働いていない時に各電気装置に電気を供給し、エンジン始動後はオルタネーターorジェネレーターから充電され、オルタネーターorジェネレーターと共に電源として使われる。
勘違いされがちなのがバッテリーはエンジン始動時(セルスタート)しか使われないと思われがちだが、始動後も電源の役割もある。
特に最近の車両は、インジェクションやECUなどが電源を必要としている為オルタネータorジェネレーターだけでは安定した電力を確保出来ない。
バッテリーレス車両やレース車両は必要最低限の電源があればいいのでオルタネーターorジェネレーターの発電量だけで足りるように設計されている。
引用元:一般社団法人電池工業会より
現在主流のバッテリーは、プラス極板(正極板)とマイナス極板(負極板)にカルシウムを含有した鉛合金が使用されている鉛バッテリー。
プラス極板(正極板)は、粉末状の酸化鉛を希硫酸で練った二酸化鉛で放電が続くと硫酸鉛に変化する。
マイナス極板(負極板)は、純鉛を希硫酸で練った海綿状鉛で放電が続くと硫酸鉛に変化する。
セパレータによって6つの部屋(セル)が出来て、1つのセルが極板の大きさや枚数に関わらず電圧は約2V。そのセルが6つある為、全部で合計電圧は約12Vとなる。
バッテリーの中に入っている液を電解液といい、硫酸と水を混ぜた希硫酸が入っています。
下記表はバッテリー内部の変化を表したものです。
バイクのバッテリー容量は、一般に10時間率容量か20時間率容量で計算した容量を記載しています。
例えると、10時間率容量が20Ahのバッテリーであれば、
20Ah(10時間率容量)=2A(電流)×10h(時間)
また、容量を左右する要素は、
- 極板の大きさ、形状、枚数
- 電解液の比重、温度、量
- セパレータの材質、形状、大きさ
- 組立構造
バイク用バッテリーの種類と特徴
バイク用で販売されているバッテリーの種類は全部で5種類。
- 開放式
- 開放式高性能タイプ
- MF(メンテナンスフリー)式ガラスマットタイプ
- MF(メンテナンスフリー)式ジェルタイプ
- リチウムイオン式
開放式
古い車両に使われているバッテリーで、現在では販売もされていますがほとんど使用する事はありません。
見た目は上部にフタがあり開けたり閉めたりできるようになっています。
6Vの場合は、3つ。
12Vの場合は、6つ。
このフタが開閉出来て横側に通路みたいなものがあるのが開放式です。
また、見た目が白色で半透明になっていて中身のバッテリー液量が確認できる仕組みとなっています。
メリットは、
- 急な電圧変化でも発生するガスを逃がせられる
1.急激な電圧変化でも発生するガスを逃がせられる
バッテリー自体が密閉されていないので、急激な電圧変化などの際に発生するガスをバッテリー外部に逃がせられる。
そうする事によってバッテリー本体が膨らむ事が少ない。
デメリットは、
- バッテリー液のメンテナンスが必要
- バッテリー液の蒸発や液漏れのリスクがある
- 上向きにしか設置出来ない
- バッテリーサイズが大きくなる
- バッテリー液の補充が市販では出来ない
1.バッテリー液のメンテナンスが必要
バッテリー液が減るので定期的にチェックしてメンテナンスが必要になります。
2.バッテリー液の蒸発や液漏れのリスクがある
密閉されていないからこそバッテリー液が蒸発したり液漏れが起きる。
3.上向きにしか設置出来ない
上記デメリットと同じ理由で液漏れが起きるので、設置する向きは上向きのみとなる。
4.バッテリーサイスが大きくなる
すごく大きくなる事はありませんが、通路の確保などMF式に比べると大きくなる。
5.バッテリー液の補充が市販では出来ない
市販で販売されているバッテリー液は、基本「精製水」です。
バッテリーの液は充電時は「希硫酸」で放電している時は「水(真水)」です。
完全放電状態で補充する場合は、「精製水」で問題ありませんが、充電完了時に補充する場合は「希硫酸」が必要です。
それを理解してバッテリー液の補充をしていれば問題なく補充は出来るのですが、充電してから「精製水」を入れると希硫酸がただ薄まるだけなのであまり意味はありません。
その場しのぎになるだけなのでその場合は交換をおすすめします。
また、「希硫酸」は一般には手に入りません。(手に入っても取り扱い危険)
引用元:株式会社ジーエス・ユアサ バッテリーより
開放式高性能タイプ
開放式タイプで性能が高性能に設定されているバッテリーの事です。
内部の抵抗などバッテリー性能を変更する事で高性能型と呼ばれています。
MF(メンテナンスフリー)式ガラスマットタイプ
現在主流となってるバッテリーとなります。
バッテリーのシステム的には開放式と同じ鉛バッテリーですが、内部構造が違い発生したガスを内部で還元して外部に逃げないようにしています。
大量にガスが発生した時は外部に逃がせる弁がついています。
「密閉式」や「制御弁式」などと呼ばれる。
また、開放式とは違ってバッテリー液のメンテナンスが不要なので「MF(メンテナンスフリー)式」と呼ばれます。
見た目は紫外線などの対策で黒色がほとんどです。
ガラスマットタイプは、MF式では主流タイプで電解質を保持する役割をガラスマットで行っています。
メリットは、
- メンテナンスがほぼ必要ない
- バッテリーの設置を上向きに限定しない
- サイズが開放式より小さい
1.メンテナンスがほぼ必要ない
バッテリー液の補充が必要ないので液量チェックなどのメンテナンスが必要ない。
しかし、使わなければ自然に放電するのは変わらないので定期的な電圧チェックなどは必要。
2.バッテリーの設置を上向きに限定しない
バッテリー液が漏れる心配が少ないので設置を横向きに変更できる。
しかし、下向きは流石に漏れるかも。
3.サイズが開放式より小さい
通路などがないので開放式より小さく製造可能。
デメリットは、
- 急な電圧変化で大量のガスが発生すると変形する
- 転倒などすれば液漏れする
- 中身が液体なので振動に弱い
1.急な電圧変化で大量のガスが発生すると変形する
部品の故障などで急激な電圧変化が起きた時に内部で大量のガスが発生すると放出しきれずにバッテリー本体が膨らんだりする。
変形してしまったバッテリーは再使用は出来ないので必ず交換となります。
2.転倒などすれば液漏れする
密閉されているが完全に密封されている訳では無いので転倒や立ちゴケなどで液漏れをする事もある。
3.中身が液体なので振動に弱い
バッテリー液が液状なので振動などで揺れて100%を発揮できない場合がある。
引用元:株式会社ジーエス・ユアサ バッテリーより
MF(メンテナンスフリー)式ジェルタイプ
基本的には同じ構造ですが、バッテリー液をジェル状にしている点が違う。
メリットは、
- バッテリー液をジェル状にしているので漏れにくい
- 振動に強い
- 寿命がガラスマットタイプより長い
- 自己放電が少ない
1.バッテリー液をジェル状にしているので漏れにくい
バッテリー液をジェル状にする事でガラスマットタイプよりさらに漏れるリスクを減らしている。
2.振動に強い
内部がジェル状になっているので振動に強く影響を受けにくい。
3.寿命がガラスマットタイプより長い
ジェル状によって安定した電力を放電、充電を可能にしてより寿命が伸びている。
4.自己放電が少ない
寿命が長いのと関連しますが、自己放電が少ないと長期間放置してもバッテリー上がりが起きにくい。
デメリットは、
- 価格が高価
1.価格が高価
ガラスマットタイプに比べると高価になる。
リチウムイオン式
最近流行ってきたバッテリーがリチウムイオン式のバッテリー。
身近なもので言えばスマートフォンのバッテリーもリチウムイオン式のバッテリーです。
鉛バッテリーとは根本的に構造は違います。
内部にレアメタルなど使われていて、鉛など重い金属を使用していないので同じ性能でも軽量に製造する事を可能にしました。
メリットは、
- サイズが小さく重量が軽い
- 自己放電が少ない
- 電圧、電流が安定してる
1.サイズが小さく重量が軽い
鉛バッテリーとは構造が違い密度が高い為、同じ容量でもサイズが小さく、重量もかなり軽くなります。
2.自己放電が少ない
MF式ジェルタイプより長期間放置してもバッテリー上がりが起きにくい。
3.電圧、電流が安定している
構造上密度が高い為、電圧と電流が安定して放電される。
デメリットは、
- 温度変化に弱い
- 過充電、過放電に弱い
- 充電器が専用品
- バッテリー上がりを起こすと大変
- 値段が高価
- 旧車などには使えない
1.温度変化に弱い
エンジンやマフラー近くに設置すると寿命が縮むので対策が必要。
真冬は鉛バッテリーより弱くなる可能性があるが、電気を一度流す事によりエンジン始動が出来る。
(メインキーオンにしてライト類が点灯してしばらくしてからセルを回すといつも通り回る)
2.過充電、過放電に弱い
急激な変化には弱く寿命を縮めてします。
3.充電器が専用品
鉛バッテリー用の充電器は使えないので専用の充電器を購入する必要がある。
4.バッテリー上がりを起こすと大変
ジャンプスターターが出来ない。電圧が多くかかるのでバッテリー自体が壊れるリスクがある。
5.値段が高価
MF式などに比べるとまだまだ高価。
6.旧車などには使えない
旧車など充電電圧が高い車両などには基本的には使えない。
使っても寿命が短くなって余計にお金が掛かる可能性があります。
引用元:SHORAI JAPANより
バッテリーの充電方法や種類
充電にも種類があります。
- 初充電
- 補充電
・初充電
新しい未充電バッテリーを使用する時にバッテリー液を注入後に初めて行う充電。
基本的にメーカーかバイク屋さんが行う充電です。
・補充電
自己放電や使用によって無くなった電気を補充する為の充電。
こちらの方が皆さんに馴染みがあると思います。
補充電を行う基本として「定電流充電の電流(バッテリー容量の1/10の電流)」で行うのが1番いいですが、一般に広く採用されている充電器は、「準定電圧充電法」となります。
充電方法の種類
充電方法の種類は、4種類あります。
- 普通充電 定電圧充電法
- 普通充電 準定電圧充電法
- 普通充電 定電流充電法
- 急速充電法
1.普通充電 定電圧充電法
一定の電圧で充電する方法。
2.普通充電 準定電圧充電法
充電中の電圧変動に伴って充電電流が変動する方法。
充電初期には大きな電流が流れますが、充電の進行に伴って電圧が上昇して充電電流が減っていく。
充電器によくある充電方法です。
3.普通充電 定電流充電法
充電の開始から完了まで一定の電流で充電をする方法。
充電が進むにつれて電圧が上がって電流が流れにくくなるので、充電電圧を徐々に高くする必要がある。
一般にバッテリー容量の1/10程度の電流で充電する。
(14Ahの場合は、1.4Aの電流で行う)
4.急速充電法
名前の通り短時間で大きな電流(定電流充電の数倍〜十倍程度)を流して充電する方法。
基本的には満充電する為の充電方法ではありません。
また、バッテリーへの負担が大きいのでバッテリー寿命が縮まります。
特にMF式のバッテリーは絶対に寿命が縮むのでしない方が良いです。
急速充電用の充電器も販売してありますが私はおすすめしません。
バッテリーの充電方法
それぞれの充電器の説明書に従って下さい。
基本的な方法です。
- メインスイッチを切る
- バッテリーを外すもしくはそのままで
- プラス端子から取り付けてマイナス端子も繋ぐ
- 充電器の電源を入れる
1.メインスイッチを切る
バイク自身のメインキーをオフにして電源を落とす。
2.バッテリーを外すもしくはそのまま
最近はコンパクトな充電器が多いので基本的に車両に繋がっているまま充電可能ですが、車体から外している方が良い理由もあります。
理由は、バッテリー自体が発熱している場合に触りやすいからです。
バッテリーが寿命の場合は充電されないなど様々な症状が出ますが、充電器の故障や古いバッテリーの場合はまれに発熱するバッテリーもあるのでその場合は、車両から外していた方が判断しやすいです。
3.プラス端子から取り付けてマイナス端子も繋ぐ
バッテリーの取り扱いの基本ですが、付ける時はプラス端子からマイナス端子へ。
外す時はマイナス端子からプラス端子へ。
4.充電器の電源を入れる
最後に充電器の電源を入れる理由は、感電防止や火花が散るのを防ぐ為です。
バイクのバッテリー交換
バッテリーの交換方法
バイクのバッテリー交換は、
- メインスイッチを切る
- マイナス端子から外し次にプラス端子
- 車体からバッテリーを取り外す
- 新しいバッテリーを車体に乗せる
- プラス端子から取り付けて次にマイナス端子
1.メインスイッチを切る
バイク自身のメインキーをオフにして電源を落とす。
2.マイナス端子から外し次にプラス端子
取り外しはマイナス端子から外して次にプラス端子を外す。
この時にドライバーなど工具をバッテリー端子と接触している時はフレームや他の部分に触れないように。
電気が通ってしまって感電するリスクがあります。
3.車体からバッテリーを取り外す
バイクのバッテリーは狭い場所にある場合が多いので取り外す時は他の配線等を気にしながら外しましょう。
また、バッテリー自体が重いので落としたり挟んだりする可能性が十分にあるので気をつけましょう。
4.新しいバッテリーを車体に乗せる
取り外しと同じで配線などを気をつけながらゆっくり取り付けましょう。
ケガにも注意。
充電器を持っている人は新品バッテリーでも補充電する事をおすすめ!
在庫でいつからバッテリー液を入れて保管していたかわからないからね。
5.プラス端子から取り付け次にマイナス端子
取り付けはプラス端子から取り付けてマイナス端子を取り付ける。
取り外しと同じで感電のリスクには十分に気をつけましょう。
バッテリー型式の見分け方
下記参考画像はMF型のバッテリーの型式です。
引用元:株式会社 洛東電機より
購入するサイトや販売店で型式の互換性をチェックできるので必ずチェックをして下さい。
チェックを怠るとサイズが違い入らないや容量違いでバッテリーが使えないなどが起きます。
バッテリー上がりの対策と対応
バッテリー上がりの理由と対策
バッテリー上がりになる主な理由は、
- 放置期間が長い
- バイクに乗る時間が短い
- バッテリー自体の問題
1.放置期間が長い
バイクに乗る頻度が少ないとバッテリーが自己放電してバッテリー自体を弱らせます。
対策は、「バイクに乗る」か「充電器で充電をこまめに行う」か「バッテリーを外しておく」です。
「バイクに乗る」は真冬や複数車両を所有している方など難しい場合が多いです。
ですので充電器を持っている方は、なるべく常に満充電になるように「充電器で充電をこまめに」行って下さい。
充電器がない方はとりあえず「バッテリーを外しておく」が大事です。
これで自己放電はいくらかマシです。
しかし、1番は「バイクに乗る」がおすすめになります。
やはり定期的に乗ることでバイクを長持ちさせる方法の1つでもあるので。
(15分とか20分程度しか乗れない場合は乗らない方がマシ)
2.バイクに乗る時間が短い
毎日のように乗るが15分や20分程度しか乗らない場合はバッテリーの充電が間に合ってない可能性があります。
充電が終わる前にエンジンを切ってしまうので、余計にバッテリーが痛みます。
バイク自体も傷みやすいのである程度は連続してバイクに乗るようにしましょう。
(出来れば30分〜1時間程度)
3.バッテリー自体の問題
バッテリー自体が弱っていれば充電しようがバイクに乗ろうが充電しません。(もしくは充電量が減る)
バッテリーは消耗品です。最低2〜3年に1度は定期的に交換しましょう。
また格安バッテリーを使っている方は出来れば1年に1回の交換をおすすめします。
バッテリーが上がってしまったら
バイクのエンジンを始動しようとしてバッテリー上がりの疑いがある場合は、
- 無理矢理バッテリーを使ってセルを回さない
- 押しがけ出来るバイクであれば押しがけをしてみる
- 押しがけが出来ない場合はジャンプスターターやブースターケーブルなどを使ってセルを回す
1.無理矢理バッテリーを使ってセルを回さない
エンジンが掛かって欲しいと願う気持ちはわかりますが、バッテリーが弱っている場合は無理矢理バッテリーを使ってしまうと完全にバッテリーがダメになってしまいます。
何回かしてエンジンが掛からなかったら諦めて次の方法を考えましょう。
2.押しがけ出来るバイクであれば押しがけをしてみる
スクータータイプ以外であれば基本押しがけが出来ます。
(カワサキのバイクはエンジン停止中は1速しか入りませんが状況次第で押しがけは出来ます)
2速か3速に入れてバイクを押しながら猛ダッシュ。
スピードが乗ってきたらクラッチを離すとエンジンが掛かります。
3.押しがけが出来ない場合はジャンプスターターやブースターケーブルなどを使ってセルを回す
スクータータイプや押しがけが出来ない場合は、ジャンプスターターを使うか他のバイクや車にブースターケーブルを繋いでエンジン始動します。
・ジャンプスターターを使う場合は、
それぞれメーカー指定方法で接続します。
一般的な方法は、まずバイクとジャンプスターターの電源は切っておきます。(メインキーをオフ)
プラス端子から繋いでマイナス端子を繋ぐ。
接続してからジャンプスターターの電源を入れてバイクのセルを回します。
・ブースターケーブルを使ってエンジン始動する場合は、
救援バッテリー車両とバッテリー上がり車両の電源は切ります。(メインキーをオフ)
下記画像の①から④の順番に繋いでいく。
救援車両のエンジンを始動して若干エンジン回転数を上げておく。
最後にバッテリー上がり車両のエンジンを始動する。
外す時は④から順に外す事。
この3つの方法でエンジンが始動出来ない場合は、他の事が原因でエンジンの始動が出来ないので諦めてレッカーやバイク屋さんに引き取りにきて貰いましょう。
バイク用バッテリーの比較とおすすめ
なぜバッテリーの価格差があるのかを簡単に説明します。
100円ショップにある電池と家電量販店にあるメーカーの電池(例えばPanasonic製品)は同じように見えて値段が違いますよね?
その意味合いと基本同じです。
安い商品のメリットデメリットがありますし、高い商品にもメリットデメリットがあります。
結局はどのように使うのか次第でバッテリーは決める事が1番です。
- 安いバッテリーをコンスタントに交換するタイプ
- 中間ぐらいのバッテリーを使って車検毎や2年に1回程度交換するタイプ
- メーカーバッテリーで安心して使いたいタイプ
・安いバッテリーをコンスタントに交換するタイプ
この場合は、基本1年に1回交換をおすすめします。
しかし、必ずバッテリーに当たり外れがあるので注意が必要です。
バッテリー自体は使えるので問題ないように感じますが電圧不足や電力容量が確実に減ります。
寿命は短いと考えてコンスタントに交換するのが1番です。
格安バッテリーは寿命や初期不良、電圧と電流の安定性が必ず低いです。
特に最近のバイクは電装部品が多いのでおすすめはしません。
・中間ぐらいのバッテリーを使って車検毎や2年に1回程度交換するタイプ
この場合は、2年に1回交換目安です。
車検のあるバイクは車検毎に交換してリフレッシュしましょう。
しかし、1度でもバッテリー上がりなどを起こしたバッテリーは弱るので2年持たない場合もあります。
定期的にしっかりバイクを乗る方はこのタイプをおすすめします。
・メーカーバッテリーで安心して使いたいタイプ
GSユアサなどメーカー品を使う場合は、当たり前ですがまず間違いありません。
ただコスパは悪いのは事実です。
メーカー品だからといって寿命がそこまで長いとは限りません。
結局2年に1回か長くて3年に1回は交換が必要な商品です。
年間そこまでバイクに乗らない方や複数台所有の方にはメーカー品をおすすめします。
私のおすすめは中間タイプでメーカーは台湾ユアサです。
理由は、
- バッテリーの当たり外れが少ない
- コスパが良い
・バッテリーの当たり外れが少ない
今まで購入してきてバッテリーの当たり外れが少ないと感じます。
私自身は外れを引いた事が無いので使い続けています。
・コスパが良い
やはり1番の理由はこれです。
メーカー品や高い商品だから長寿命かと言われるとそうでもありません。
バッテリーは消耗品です。
こだわりが無ければ台湾ユアサで十分です。
充電器のおすすめ
1.スーパーナット 充電器
この商品はサイズも小さく扱いが簡単です。
バッテリーに繋げてコンセントに繋ぐだけ。
冬の乗らない期間はバッテリーに繋いでおけば微弱の電流が流れて常に満充電にしてくれます。
この充電器は鉛バッテリーのみの充電器です。
2.TECMATE OptiMate4
1番有名な充電器です。
特徴は、リチウムイオンバッテリーにも使える充電器です。
また、サルフェーション除去機能も付いているのでバッテリーの復活に期待出来ます。
操作も特に難しくなく家庭用コンセントで使用可能です。
こちらの充電器も付けっぱなしでも充電器が調整してくれるので楽です。
まとめ
バッテリーの種類は、5つ。
- 開放式
- 開放式高性能タイプ
- MF(メンテナンスフリー)式ガラスマットタイプ
- MF(メンテナンスフリー)式ジェルタイプ
- リチウムイオン式
開放式(開放式高性能タイプ)バッテリーのメリットは、
- 急な電圧変化でも発生するガスを逃がせられる
開放式(開放式高性能タイプ)バッテリーのデメリットは、
- バッテリー液のメンテナンスが必要
- バッテリー液の蒸発や液漏れのリスクがある
- 上向きにしか設置出来ない
- バッテリーサイズが大きくなる
- バッテリー液の補充が市販では出来ない
MF式ガラスマットタイプバッテリーのメリットは、
- メンテナンスがほぼ必要ない
- バッテリーの設置を上向きに限定しない
- サイズが開放式より小さい
MF式ガラスマットタイプバッテリーのデメリットは、
- 急な電圧変化で大量のガスが発生すると変形する
- 転倒などすれば液漏れする
- 中身が液体なので振動に弱い
MF式ジェルタイプバッテリーのメリットは、
- バッテリー液をジェル状にしているので漏れにくい
- 振動に強い
- 寿命がガラスマットタイプより長い
- 自己放電が少ない
MF式ジェルタイプバッテリーのデメリットは、
- 価格が高価
リチウムイオン式バッテリーのメリットは、
- サイズが小さく重量が軽い
- 自己放電が少ない
- 電圧、電流が安定してる
リチウムイオン式バッテリーのデメリットは、
- 温度変化に弱い
- 過充電、過放電に弱い
- 充電器が専用品
- バッテリー上がりを起こすと大変
- 値段が高価
- 旧車などには使えない
バッテリーの充電の種類は2つ。
- 初充電
- 補充電
補充電の種類は4つ。
- 普通充電 定電圧充電法
- 普通充電 準定電圧充電法
- 普通充電 定電流充電法
- 急速充電法
バッテリーの充電方法は、
- メインスイッチを切る
- バッテリーを外すもしくはそのままで
- プラス端子から取り付けてマイナス端子も繋ぐ
- 充電器の電源を入れる
バッテリーの交換方法は、
- メインスイッチを切る
- マイナス端子から外し次にプラス端子
- 車体からバッテリーを取り外す
- 新しいバッテリーを車体に乗せる
- プラス端子から取り付けて次にマイナス端子
バッテリー上がりになる理由は、
- 放置期間が長い
- バイクに乗る時間が短い
- バッテリー自体の問題
バッテリー上がりの対処方法は、
- 無理矢理バッテリーを使ってセルを回さない
- 押しがけ出来るバイクであれば押しがけをしてみる
- 押しがけが出来ない場合はジャンプスターターやブースターケーブルなどを使ってセルを回す
バッテリーのおすすめは、
台湾ユアサになります。
理由は、
- バッテリーの当たり外れが少ない
- コスパが良い
充電器のおすすめは2点。
1.スーパーナット 充電器
2.TECMATE OptiMate4
以上が【バッテリー上がりさせない】バイク用バッテリーの種類、特徴や寿命をわかりやすく解説でした。
ありがとうございました!